2020年度からセンター試験廃止!新制度大学入学共通テストとは?

2020年度からセンター試験廃止!新制度大学入学共通テストとは?

これまで星の数ほどの大学受験生が苦しまされ、毎年のようにさまざまな伝説を生んできたセンター試験が廃止となり、「大学入学共通テスト」なるものが始まる…らしい…という話を聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。

今回は、センター試験に代わるその新たなテストとは一体何者なのか、いつから始まるのかなどなど、詳しく解説していきたいと思います。

新しいテストについてきちんと知り、不安を打ち消し、正しい対策に役立てましょう。

センター試験とは

マークシート、センター試験

そもそも今現在(2019年)実施されているセンター試験は、大学受験においてどのような意味を持つテストなのでしょうか。
まずはセンター試験について解説します。

センター試験の詳細

そもそも、1979年~1989年の間は「大学共通第1次学力試験(通称:共通一次試験)」というものが実施されていました。
ちょうど皆さんの保護者の世代の方はこの試験を受けたのではないでしょうか。

しかしこの共通一次試験は、全国の受験生の実力差を測るのが難しいという理由で廃止されました。
どういうことかというと、「捨て問」と呼ばれてしまうような難問や奇問も多く含まれていて、実力を出来る限り正確に点数として表すテストとは言えなかったようなのです。

そこで1990年から、初歩的な知識を問う問題から若干の応用力が求められる問題がマーク方式でバランス良く出題され、一人ひとりの学力レベルがそのまま点数として表れるようなテストが作られるようになりました。
そう、それこそがセンター試験なのです。

センター試験は大学受験のカギ

センター試験は正式名称を「大学入試センター試験」と言い、独立行政法人大学入試センターが各大学と協力して共同で実施されるものです。
ほとんどの場合、在学している学校を経由して受験を申し込み、その学校が所在している試験地区内の試験場で受験することとなります。

そして、各国立・公立・私立大学はその結果を活用し、その学生が自大学の教育を受けるにふさわしい能力を持っているのか否かを各々の基準によって判断します。

国公立大学は「一般入試」において、センター試験の結果と、センター試験後に大学ごとに行われる二次試験の結果の合計点で合否が決まります。

しかし注意しなければならないのは、例えば東京大学や京都大学といった難関国公立大学では、センター試験の点数で足切りをされる場合があることです。
つまり、センター試験で充分に得点できなければ、志望している国公立大学の二次試験に進めない(=合格できない)という事態も有り得るのです。

そのためセンター試験は大学受験突破のための大きな一歩と考えられており、センター試験で少しでも高い得点ができるよう、受験生は必死に対策をしなければならないのです。

センター試験が廃止になる理由は?いつ廃止される?

さて、センター試験について解説してきましたが、そんなセンター試験が廃止され新しいテストが導入されるといいます。

次は、一体なぜセンター試験が廃止されることになったのか、そして新しいテストはいつから実施されるのかについて解説していきたいと思います。

センター試験が廃止となる理由

センター試験が廃止されることが決定した理由として、ズバリ時代の変化が挙げられます。

今は、スマホさえあれば検索一つで様々な情報を手に入れることが可能です。
数学の公式も、正しい漢字も、歴史上の人物も、もちろん地図も。

センター試験が開始された1990年から、私たちが生活する環境は大きく変化しました。

そこで、センター試験で問われる知識力や記憶力といったものはこの先の時代を生きていくうえで本当に大事なものなのか?という見直しがなされました。

IT化やグローバル化がますます進むと言われる激動の時代で、本当に必要とされる力を子どもたちに身に付けてもらうための新しいテストを作ろう、ということになったのです。

新しいテストはいつから?

センター試験は、2019年度つまり2020年の1月の実施をもって廃止されます。

そして翌年の2021年1月、2020年度から新しいテストの第1回が実施される予定です。

つまり今の高校2年生(2019年度)から、新しいテストを受けることになります。

センター試験に代わるテストとは

さて、長年続いたセンター試験が廃止され、新しいテストを受ける受験生は強い不安を感じていることでしょう。
なんせ、前例がないので正しい対策をするのが難しいですよね。

そんな受験生たちのために、次は新たなテストについて現在(2019年3月)時点で公表されている情報をまとめていこうと思います。

新たなテストの概要

まず名前ですが、新しいテストは「大学入学共通テスト」という名前がついています。
「センター試験」よりもその意義が想像しやすい名前であるように感じます。

2020年度試験で初めての実施となりますが、センター試験と同様に1月中旬に2日間にわたって実施されます。

大学入学共通テストの内容

大学入学共通テストの実施まであと2年弱ありますが(2019年3月現在)、その内容については完成しているわけではなく、現在時点では検討中となっています。

しかし大学入試センターが2018年6月に公表した情報によると、
・大学入試センター試験における問題評価・改善の蓄積を生かしつつ、共通テストで問いたい力を明確にした問題作成
・高校教育の成果として身に付けた、大学教育の基礎力となる知識・技能や思考力、判断力、表現力を問う問題作成
・「どのように学ぶか」を踏まえた問題の場面設定
を問題作成の方針としているようです。

具体的には、センター試験はすべてマーク方式のテストでしたが、大学入学共通テストでは国語と数学Ⅰにおいて記述式問題が導入されます。
それに加えてマーク式の問題についても、当てはまる選択肢をすべて選択させたり、正答の組み合わせが複数ある問題など新たな解答形式の導入も検討されています。

また、センター試験から大学入学共通テストへと移行はしますが、高校の学習指導要領は2021年まで変化しません。
そのことから、大学入学共通テストの出題教科・科目は、導入当初の2020年度~2023年度はセンター試験と同様の6教科30科目が予定されていますが、 次期学習指導要領で学んだ生徒が受験する2024年度以降の大学入学共通テストでは簡素化される方向だといいます。

大学入学共通テスト導入のメリット・デメリット

次に、大学入学共通テストが導入されることによってどのようなメリットあるいはデメリットが生じることが予想されているのかについて解説します。

・これからの時代で求められる力が身に付く

先ほども解説しましたが、2020年度以降実施される大学入学共通テストでは「思考力」「判断力」「表現力」など、これまでの試験であまり問われることのなかった力が問われるようになります。

そうするとまず、テストの対策をするための勉強方法が変わってきますよね。
これまでの知識詰込み型ともいわれる勉強方法ではなく、とにかく自分で考える力を伸ばすような勉強方法が一般的になるでしょう。

これは将来必ず役に立ちます。
言ってしまえば知識詰込み型の教育を受けてきた上司たちより上の立場になり、収入が高くなる可能性もあります。

・より難しい志望校にチャレンジするチャンス

大学入学共通テストを受けることになる現在の中高生は不安なはずです。
過去問の蓄積もなく、対策の仕方がわからなくなってしまうからです。

しかしこれは皆同じなのです。

不安になった結果、高得点を目指すのではなく志望校を下げて無難な大学を選ぶ受験生も必ず多くなります。
考え方を変えればつまり、志望校を上げるチャンスです。

必要以上に弱気にならず、積極的に受験に向き合っていってほしいです。

・浪人生にとってはしんどい

2020年度より前から大学受験を経験し、センター試験の対策をしてきた浪人生にとって大学入学共通テストの導入は厳しい状況と言えるでしょう。
大学入試センターによると、浪人生を対象とする別の問題を作成するなどの配慮はしないと公表されています。

つまり、2019年度のセンター試験を目指して勉強して浪人してしまった場合、2020年度の大学入学共通テストへの対応期間が1年しかありません。

初めから大学入学共通テストを受けるつもりで受験勉強してきた受験生たちより、不利になってしまうという見方もあります。

大学入学共通テストとは|まとめ

今回は、2020年度から新たに実施される大学入学共通テストについて解説しました。

センター試験によって身に付く力では新しい時代に対応しきれないのではないかということで、
思考力や表現力も問うという新しい試みとして大学入学共通テストが始まります。

導入当初は過去問もなく、指導者も生徒も戸惑っていることと思いますが、
この記事を参考にして対策に励んでいただければ幸いです。

応援しています。

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