岩手医科大学医学部の特徴とは?「国家試験合格率最下位」地方医学部の実態!

岩手医科大学医学部の特徴とは?「国家試験合格率最下位」地方医学部の実態!

2019岩手医科大学医学部医学科の偏差値

  • A判定偏差値:71
  • C判定偏差値:66
  • 出典:東進

    岩手医科大学は医療系の総合大学であり、私立大学医学部の中では「医師国家試験合格率が低い医学部」という評判で有名な大学です。実際、岩手医科大学の医師国家試験合格率は77%と、全医学部の中で最下位となっています。ただし、医学部受験生の中で、入試時点での偏差値や立地などに注目しがちで、国家試験の合格率やカリキュラムの評判まで調べている人は少ないかもしれません。学費が高いことからも、医学部受験生にとっては「関東地方・東北地方の裕福な家庭の生徒が受験する医学部」といったイメージでしょうか。

    今回は、岩手医科大学医学部の概要と、岩手医科大学医学部に特徴的な2つの事項を取り上げて、分析していきます。

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    岩手医科大学医学部はどんな大学?

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    2019岩手医科大学医学部の学費・授業料

  • 入学金:250,000円
  • 授業料(年間):1,000,000円
  • 授業料(合計):6,000,000円
  • 施設設備費(年間)
    1年:1,000,000円
    2~6年:1,000,000円
  • 実験学習費(年間)
    1年:500,000円
    2~6年:500,000円
  • 教育充実費(年間)
    1年:3,000,000円
    2~6年:1,000,000円
  • 岩手医科大学は東北に位置する地方の私立大学ですが、東京・大阪など全国から受験生が集まります。しかし、医学部受験を考え始めたばかりの人にとっては、いまいちピンと来ない大学かもしれません。「学費が高そうだな」「偏差値は低い方だな」という漠然としたイメージでしょうか。世間の評判からくる岩手医科大学のイメージを丁寧に分析してその実態に迫ってみましょう。

    入試制度が充実!本学に行かずに合格することも可能

    岩手医科大学は私立大学医学部の中でも、入試制度が充実している大学です。一般入試の他に、地域枠推薦や出身県を特定しない一般推薦、さらに歯学部卒業生を対象とした学士編入制度などがあります。

    また一般入試は、一次試験は本学のある岩手県の他、札幌・東京・名古屋・大阪・福岡でも受験が可能となっています。さらに二次試験も東京・大阪で受験可能であり、一度も岩手に行くことなく合格することが出来ます。これは、東京近郊で私立医学部を複数併願する人や、西日本在住の人にとっては、受験にかかる交通費や宿泊費を軽減することが出来るため、出願しやすい大学と言えるでしょう。私立医学部は入学してからの費用負担が大きいため、受験時点でかかる費用を抑えられるのはとてもありがたい制度です。また、「医学部に入学する」という目標をクリアするためには、大学に拘るよりも複数受験で可能性を高める戦略があります。チャンスを増やすという面でも出願しやすい大学ではないでしょうか。

    学費は6年間で3400万円超!平均的な私立医学部ではあるが…

    岩手医科大学医学部の学費は6年間で3400万円と、私立大学医学部としては中間程度の学費負担となっています。大学が地方に立地すると一人暮らしの学生が多くなるため、学費にプラスして生活費がかかることを考慮すると、高額な学費のかかる都内私立医学部に自宅から通学する場合と同じくらいの費用負担かもしれません。ちなみに、学費が私立大学医学部の中で一番安い国際医療福祉大学では、6年間1850万円ですから、一口に私立大学医学部といっても学費の差というのはかなり幅があることがわかります。

    国公立大学であっても医学部に入ると、学費以外にも何かと費用は嵩みます。特に私立大学医学部は、寄付金などの徴収が半ば義務的に課せられています。医学部の受験を考えている人は、6年間でトータルどのくらいの費用がかかるのか、さらにそれは「いつ」必要なのか、といったことを在学生からの評判も含めてリサーチしておくと良いでしょう。

    医師国家試験合格率は77%、全医学部で最下位の理由とは?

    岩手医科大学医学部の医師国家試験合格率は77%と、全医学部中で最下位の成績となっています。また、入試時点での偏差値は、全国82校ある医学部の中で74位となっています。医師国家試験の合格率は私立医学部にとって、受験生を集めるための「広告」の一つになりますから、合格率の低い大学は、入試時点の偏差値も相対的に低くなりがちです。

    医師国家試験は情報戦です。多くの情報は都心部から発信されます。インターネットが発達した現在も、情報の鮮度やアクセスの良さというのは、都心部が圧倒的に有利です。また、情報に対する「感度」はやはり地方に住んでいると鈍ってくるということが、地方国立大学にいると感じられます。つまり立地という面からも、都市部を外れた場所や東京・大阪から離れた都道府県にある医学部では、医師国家試験合格率が低くなる傾向があります。これが岩手医科大学の合格率の低さの原因の一つです。

    もう1つ考えられる原因は、「誤魔化さない」という大学の姿勢です。多くの私立大学医学部では、6年次の時点で卒業試験や総合試験を課し、国家試験が合格出来るレベルに実力が達してない学生は「卒業留年」をさせることで、国家試験合格率を底上げする、ということを行っています。

    既卒生の国家試験合格率は現役生と比較すると格段に下がります。このような「底上げ」方策は大学側の愛情と考えられなくもありませんが、卒業試験は国家試験よりもかなり早く行われます。その後の伸び代などをきちんと考慮して判断しているのかどうか、学生のことを第一に考えているのかどうかは不透明です。

    この点において、岩手医科大学では最低限必要な教育を与えた後は「学生の努力を信じる」という姿勢を取っているため、誤魔化した合格率ではない、真実の数字が現れていると考えられます。

    医学部における勉学の結果は、最終的には本人の努力によるところが大きいため、全ては自分次第です。自ら情報を勝ち取る姿勢で、努力を怠らなければ、都市部の大学に通う学生と同等の力を持って国家試験に臨めます。

    岩手医科大学医学部・2つの特徴とは

    少年探検記

    医学部は総じてどの大学も似たり寄ったりなカリキュラムですが、大学の特徴や売り文句として、マイナーチェンジをすることもあります。その中でも、教育設備などに大学のユニークさが表れます。岩手医科大学医学部の2つの特徴について見ていきましょう。

    特徴1:医学部生は1年次の間は寮生活!他学部との共同実習も有り

    岩手医科大学の特徴の1つは1年次の寮生活です。医学部は全寮制、歯学部や薬学部の学生も希望制で入寮できます。個室が与えられますが、全くの他人との共同生活となるため、医療従事者として人間関係の基礎を築くためにはとても良い期間となるでしょう。医学部の学生以外とも関係を作る必要があるため、チーム医療の一員としての自覚を育てる場としては良い環境と言えます。

    また、岩手医科大学は医療系の総合大学であるため、他学部と共同してPBL(問題解決型学習)実習を行うなど、色々な場面で他の医療職との連携を強めるような教育が行われています。

    特徴2:地域医療に力を入れた教育

    岩手医科大学のもう1つの特徴は、地域医療に関する教育の充実です。1年次のうちから地域医療の現場に行き、臨床の実態を知ることが出来ます。その後も、折に触れて地域医療の現場で実習・研修が課せられ、地域医療の重要性を体感していきます。

    岩手県は国公立の医学部が無いため、地域医療に従事する医師を確実に養成できる大学は自治医科大学と岩手医科大学しかありません。そのため、地域医療に力を入れた教育が行われているのです。

    「東北地方の地域医療に貢献したい」、という意志を持つ人にとっては、非常に素晴らしい環境と言えるでしょう。

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    岩手医科大学医学部は勉学に打ち込む医学部生活を送りたい人にとっては良い環境

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    岩手医科大学医学部は偏差値自体は全医学部の中でも低く、医師国家試験の合格率も最下位、立地は地方、という評判だけを聞いているとポジティブなイメージを抱きにくい大学かもしれません。しかし、都市部を離れた静かな環境で、勉学に打ち込む医学部生活を送りたい人にとっては、チャレンジする価値のある大学でしょう。1つのことに集中して打ち込むことのできる、充実した6年間を送ることのできる良い大学だと思います。

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